質問:個人輸入の関税について

A.現在、商社に勤めており、独立して個人輸入を始めようと思っていますが、商用輸入と個人輸入関税などについて教えて頂けますか?

 

個人輸入は商用輸入とは関税のかかり方が違います。
輸入をすれば、必ず関税がかかる、と思っているかもしれませんが、個人で数千円~数万円くらいのレベルで商品を仕入れるときには、ビジネスに使うものといっても個人輸入として扱われる場合がほとんどです。その辺りの線引きは非常に曖昧であるのが実情です。

同じ商品をまとめ買いするといった明らかに商用(転売)を目的とした買い方をしている場合は、単純に個人輸入として扱われない場合もあります。個人輸入の場合、課税価格が1万円以下の場合は、関税だけでなく消費税もかかりません。以下のように簡単に課税価格について説明しておきます。

課税価格=商品価格×0.6+送料
です。課税価格1万円以下の場合は、関税と消費税が掛からないということは、送料を「0」で計算してみると、「10000円÷0.6=16,666.666…」。

つまり、16,666円以下の買い物の際には、関税、消費税が掛からないという計算になります。課税価格1万円を超えた場合には、消費税と、「基本税率」または「簡易税率」というものがかかってくることになります。

「基本税率」と「簡易税率」とはここでは、用語の意味を軽く知っておくという程度で大丈夫でしょう。

基本税率→事情に変更がない限り長期的に適用される基本的な税率
簡易税率→課税処理を簡易的かつ迅速に処理するために設けられた簡易な税率
簡易税率が適用されないものは、自動的に基本税率が適用というくらいのルールのひとつとしてさらりと流してOKです。

関税率は品目ごとにチェック
最新の関税率は財務省のホームページでチェックすることをおすすめします。関税率は毎年のように見直しがされているので、輸入ビジネスを行う人は、こまめなチェックが必要になります。

財務省ホームページ(輸入統計品目表)
http://www.customs.go.jp/tariff/index.htm

 

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